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富田屋の珈琲新聞

草刈と戦争と命の環

第243号
2022.07.01発刊
カテゴリー
暮らし

田んぼの畦の草刈りは始まっています

今年も田んぼの畦の草刈りは始まっています。今年で5年目でしょうか。5月から10月まで6回あり、ちょうど半分の3回目が終わりました。今年はまだ滅茶苦茶暑い日には当たっていないですが知らない間に汗がツーっと落ちてくる不思議な感覚は嫌いじゃありません。人体の不思議を感じます。

こちらの田んぼは農薬や化学肥料を使わずに栽培されているので、人の手で草刈りします。と言っても、ガソリンで動く刈払機を使います。草を刈っている間、僕は蹂躙者となります。毎日少しずつ伸びてくる草を刈り、ひょっこり飛び出てきたカエルは真っ二つ、バッタやテントウムシもきっと死んでしまったでしょう。
この前はマムシの子どもだと思ってトカゲやタウナギを殺してしまったり、実際にマムシが出てきて殺したり…。自分は戦闘機で見ず知らずの人を攻撃しているような気がして心が少し痛みます。農作業していて浮かぶのは弔いの歌ばかり、と誰かが言っていましたがその通りです。

5時間もの時間をかけての草刈りではガソリンは1.5リットル使いますが、刈ったそばから草はグングン伸びてきます。草を畦から無くすだけだったら、除草剤でも出来るかもしれません。が、農作業する人の体への影響、近隣の人への影響、作物への影響はあります。特にグリホサート系(商品名はラウンドアップなど)はアメリカの訴訟で約1兆1600億円も支払いが命じられたほど悪名高いです。お家で除草剤を使われる際はくれぐれもご用心ください。

草刈りも大変だし、除草剤もよくないし、何かいい方法は無いものかと数年前は考えていましたが、やはり草刈りが良いんだと最近考えが落ち着きました。理由は、草刈りはたくさんの命を奪いますが、その命は次へと繋がるからです。刈られた草は枯れてしばらく経つと微生物君たちの力で土に還ります。
しかも、パワーがすごい。田んぼの中よりも畦の草の方が数も多く、元気で力強いのは毎年の雑草のパワーがあるためだと感じています。そして、虫やカエルたちも死んだあと蟻や鳥や微生物君が食べてくれます。そして、子孫を残します。死んでいるように見えて、実は死んでいなくて常に形を変えながら巡っている、そんなイメージです。

ところが、除草剤を撒くと根絶やしです。楽チンですが、土壌の菌も死んでしまうかも知れません。草は枯れて、そこにいた虫やカエルたちも居場所を失います。また、除草剤が掛かったり、食べたりした虫たちが奇形になるかもしれません。ケミカルな薬品を使うと命の環が断たれるのです。その差は、けっこう大きいのではないでしょうか。
体力の続く限り、草刈りは続けていきたいです、が、高齢の農家さん達は草刈り機を使うのも大変ですし暑さも半端なく危険です。田んぼで自分自身が次への命へバトンタッチしてしまうかもしれないので、除草剤も使わないと行けないかも知れません。そんな時は土にも優しい除草剤を探していただければ嬉しいです。

イベント告知

2022.07.23(土)10:00~12:00
「1855年に建てられた蔵改修の裏話と今後の活用。」

  • 場所:珈琲の富田屋2階にて
  • 参加費:1000円(建築士さんと工務店さんにお話しいただく御礼として)
  • 入場料:100円(コーヒー付)
  • 定員:20名

古民家や家の改修に興味ある方、蔵を持て余している方などお気軽にご参加ください。質問や個別相談も設けようと思っています。

御礼

5月の珈琲新聞に書いておりました電力会社の乗り換えの件です。テラエナジーへ乗り換えいただいた方がお一人、富田屋への寄付をお選びいただけたという事です。最初の一歩、本当に嬉しいです。
あ、テラエナジーの事、忘れていたわ、という方、是非よろしくお願いいたします。

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