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富田屋の珈琲新聞

沖縄のコーヒー農園視察のお話

第252号
2023.04.01発刊
カテゴリー
コーヒー

沖縄のコーヒー農園へ

3/11沖縄のコーヒー農園へ行ってまいりました。発端は昨年末、ここ今井町のコーヒーセミナーで講師をされた三本木先生から「3月に沖縄のコーヒー農園に行くけど、ぜひいらっしゃい」とお誘いいただいた事がきっかけです。超大手のコーヒーメーカーに20年以上勤められその時に世界20か国以上のコーヒー栽培指導をされていました。あのコーヒーハンターとして有名なホセ川島さんと一緒に飛び回っていらしたのです。

今回の沖縄では名護市にある中山コーヒー農園さんにお世話になりました。早朝からの集合でしたので、前日入りしました。前日はそうきそばや沖縄料理を楽しみ、豆ポレポレさんでコーヒーを買い、世界遺産の勝連城跡を見学し、ボートの底がガラスになっているボートに乗って沖縄の緑の海と魚も見ました。いろいろ食べたり飲んだりして、夜中3時には下痢と吐き気に襲われましたが、朝になれば大丈夫でした。

そして、いよいよ農園視察&収穫体験&精製体験&焙煎体験です。中山コーヒー農園から車で20分ほどのところのホテルで泊っていたのですが、山に入ってからの道が思ったより長くて不安に…。最後の方はこんなジャングルのような中で栽培なさっているんだと驚いていました。農園に着いてしばらくすると12名ほど開始。今回は「コーヒーの木を育てる会」というFacebookグループのオフ会でした。三本木先生にゲイシャとパカラマの苗をいただき、富田屋の工房で育てており、会にも入りました。いらっしゃった中には20年ほど前に何度かお会いしたことのある究極のコーヒーマンや生豆商社さん、神戸大の害虫や木の疫病の名誉教授も来られていました。

中山コーヒー農園は本当に山の中にありました。三本木先生にお聞きすると、海外でもこのようなジャングルの中にあるような農園は珍しいと仰っていました。農園は山の数か所に点在していて、赤い実の収穫量としては2.5トンほど、コーヒーの生豆になる時には200~250kgになっているという事でした。収穫量の少なさに唖然としてしまいました。今回農園へ行って目の当たりにしたことの1つとして今年の収穫量の激減があります。昨年の開花時期に大雨が続いて受粉出来ず、収穫量が例年の3分の1程度になってしまったというのです。情報として見聞きすることはありましたが、実際になっている実が少なく、2人で収穫していい量がコップ1杯分という制限付きが切実でした。

またティピカ種というコーヒーの木の原種を見ることが出来たのも感激でした。この品種は枝の付き方が独特で柳のようにしだれていて、枝のカーテンを開けると中は部屋のように空洞になっています。その木の持つ可愛らしさがあり、ティピカ種のファンになってしまいました。他の木は中も普通に枝が伸びています。収穫量が少なく、病気に弱いので産地では人気が無いのですが…

そして、木のカットバック(剪定)についても学べました。コーヒーの木が背丈以上に大きくなってきたり、収穫量が減ってきたら、カットバックするという事は知っていましたが、実際、どうするのかはよく分かっていませんでした。挿し木のように切ってからつぎ足すのかなとか漠然と思っていました。実施はただ、根元の方で切るだけ。すると枝がそこから何本も生えてきて、元気なものだけ4本ほど残して育てていくのです。すると翌年には少量ながら収穫できるということです。このカットバックを上手にしていけば、100年は収穫できると三本木先生が。でも、それにはまず、コーヒーの木の主根が大事で根っこを苗の段階で十分に伸ばさないと木が弱くなるのです。最初が肝心なんですね。

お米とも関わって数年たち、今井町町並み保存会前会長の若林さんが「農家は一番のばくち打ちや」と仰っていた意味が良く分かってきたこの頃です。

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