御田植祭りに市長が登場
- 第231号
- 2021.07.01発刊
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御田植祭りに市長がいらっしゃいました
百人一首でも歌われる橿原市の香久山のふもとにある山尾さんの田んぼ。こちらには5年ほど前から橿原市の学校給食を考える会(農家、保護者、農民連などで作った会)でお世話になっています。こちらの田んぼは9町~10町を管理され、農薬、化学肥料不使用。僕は田んぼの畦の草刈りで5月から半年間、月に1度お邪魔していますが、カエルや虫や草、花、いろんな生物が季節ごとに生まれてきています。昨年のウンカ(虫)の被害はこの田んぼではほとんどなく、右隣や後ろの田んぼは道行く人がため息を漏らすほど被害を受けられていました。
この素晴らしい田んぼで4年程続けて御田植祭り(神事)が開催されています。今年はなんと、橿原市長がお越しになられました。この背景には「かしはらオーガニック」という名前の協議会が立ち上がり、橿原市の農政課も参画していることがあります。橿原市やその周辺の農産物を学校給食へ納入し、地産率を上げる、さらにオーガニックの農産物を学校給食にしようという動きです。今回、市長に来ていただけたので、これまでと違う展開になりそうでわくわくします。焦らず、進んで行くよう見守ります。
今回の御田植神事で僕は耕作隊長役をさせていただき、緑の装束と烏帽子のようなものを被って田植えをしました。神事では市長の隣で田植えをさせていただきました。神事が終わり、その後に一般家族の田植え体験が始まります。市長は他の家族に混じって持ち分をすべて植えられました。その際にせっかっくなので、お話をさせていただきました。
先述のウンカの被害がこの田んぼではほとんど無かったことや、子ども達の給食がオーガニックになると子どもが病気になりにくくなり、医療費が抑えられるはず、さらに、家族へインフルや風邪がうつることも減ると予想されるので、医療費がさらに抑えられるのではとお伝えしました。
市長がこの誰とも分からない一市民の話をじっくり聞いてくださるので、もう少しお話したいと思い、学校給食がオーガニックになると移住者が増えると思います、とお伝えしました。しかも、その移住者はおそらく収入の高い方だと思いますと。なぜならそういう事に関心が向く家庭はある程度の余裕がある人が多いからです。つまり、給食を目玉にすると、医療費は抑えられ、橿原市の人口は増え、税収も上がる可能性があるという事です。農家さんも給食でしっかり買い取ってもらえれば農業が振興し、橿原市の経済が回ります。逆に給食を無償化にするのはあまり良い事にはならないように思います、と。貴重な時間の中、それに対してのご意見を言っていただいたり、相槌をうっていただいたり、しっかりと対面していただけて好きになりました。
蔵の改修工事の途中経過
6月17日からいよいよ蔵の改修工事が始まりました。本当に驚くようなこともありましたが、南都銀行さんの融資も出て、ひと段落です。なんだかんだと1つ1つの問題が解決されてきています。現場では床を剥がし、床下にあった大量の大きな石ころを廃棄し、外には足場が掛けられました。足場があるのでもうあの古い姿を見ることは出来なくなりました。先日、床下にコンクリートを流しました。今は乾くのを待っている段階です。ほとんどすべての柱の根元が腐っていたので、根接ぎをされていました。今後はそれらの柱の内側に新しい柱を立てて耐震面での補強がされます。
クラウドファンディングの返礼品も今月から配送開始となります。
来月は工事がどれくらい進んでいるかどのような状況か楽しみです。
富田屋の当たり前
私どもはとてもシンプルに
おいしいコーヒーを作ります。
難しいことはしません。
当たり前のことを手を抜かずにするだけです。