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富田屋の珈琲新聞

お盆とお墓と

第233号
2021.09.01発刊
カテゴリー
暮らし

お盆に久々に実家に帰りました

お盆も過ぎて、暑さも落ち着くかと思いきや、案外残暑ですね。お元気でしょうか? 僕らはお盆に久々に実家に帰りました。仏壇に手を合わせて、あちらで元気ですかと会話を交わし、久しぶりに父の写真を見ました。

その後、我が家の5人と母とで回転ずしではない寿司屋へ行き、軽く食事をして帰りました。大人にとっては嬉しい寿司屋ですが、子どもにとっては楽しさは少ないようです。でも鉄火丼や鰻を美味しいと食べていました。このご時世だからか個室を用意してくれて、3歳児が立ち歩いたり、多少声を出しても安心でした。

お墓はありません。

父が亡くなって8月31日で丸2年がたちます。昨年、一心寺というお寺に納骨しました。こちらにはお墓が無く、10年ごとにたくさんの遺骨でお骨佛が作られます。そのため、お墓が無くお墓参りがありません。もちろん、参りたければ参ってもいいのです。

小さい頃はご先祖様のお墓のある岡山や母の両親の眠る京都へよくお墓参りに行っていました。ですが大人になってから全く行ってません。お彼岸やお盆にお墓参りしてきたというお話を聞くと肩身が狭く、罪悪感を感じます。

仏壇もありません。

今の家には仏壇もありません。家が狭いことが一番の理由です。学生時代の1人暮らしの時も仏壇はありませんでしたので、その時に僕のスタンダードになったのかもしれません。必需品という訳でもないですし、これまで困ったという事もありません。
ここまで読まれた方は不届きものと思われたことでしょう。お墓参りもしていなくて、仏壇も無いのですから。とは言え、毎朝、ご先祖さまや亡くなった父と神様に、朝起きることが出来た感謝と今日も頑張りますという宣言をしています。ですので、かなり身近な存在ではあります。いつからやっているのか思い出せないくらい前からやっています。きっかけも忘れてしまいました。

自分が死んだらお墓も仏壇も不要。

自分が死んだら、子ども達がお墓や仏壇を買わなくてもいいと思っています。子どもらが必要と思えば買えばいいです。自分たち親が用意するという手もありますが、その時の子どもらの家の広さやお墓までの距離、そして管理の手間やプレッシャーを考えると安易に用意することが良いのか分かりません。見えるアイテムや実在するモノは無くても、僕のように毎朝手を合わせてくれても良いし、きれいさっぱり僕の事は忘れてくれても良いです。自分があの世で楽しく暮らしているのに事あるごとに下界に呼び出されるのも大変ですから。お墓や仏壇の意味を考えると亡くなった方の為というより、残された人がどのように手を合わせたいかという事も重要かも知れません。

毎年世界中で何人の方が亡くなっているか分かりませんがもし1億人の人が亡くなっているとしたらそれだけのお墓(土地)も必要ですし、墓石を採掘するのに山も無くなって行くでしょう。最近は墓じまいという言葉も聞くようになりました。とは言え、お墓に関する考えはお家によって全く違います。お墓は代々守って行くものという考えの方が多いと思います。死ぬまでに考えておきたいことはいろいろありますね。

蔵の改修工事の途中経過

クラウドファンディングでの柱(15名)と梁(1名)の名入れは書家の若林梅香さんに書いていただき無事終わりました。そして、2階の柱や2階の梁が収まりました。今は屋根に取り掛かっています。瓦が終われば床や壁が始まるのでしょうか。今は全体の2~3割程度の進捗だと思います。休みなく、毎日確実に進んでいます。

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