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富田屋の珈琲新聞

SCAJ2023のため大都会東京へ

第258号
2023.10.01発刊
カテゴリー
学び

SCAJ2023が開催されました

東京のビックサイトでSCAJ2023(日本スペシャルティコーヒー協会ワールド スペシャルティコーヒー カンファレンス アンド エキシビション 2023の略)が開催されました。
5万人の来場が見込まれる一大イベント。コロナで2年中止になった以外は毎年開催されています。僕が行くのは3回目くらいだったと思います。20~30か国から400近いブースの出展があり、コーヒー器具(ドリッパーやミル、ケトル)や焙煎機、自販機、ドリップバッグ加工会社、カフェ、エコロジーなコーヒーカップやストロー、包装資材、生産国ブース、生豆を取り扱う業者、紅茶、抹茶、日本茶、エスプレッソマシンなどなど様々なスタイルで出展されています。
他にはバリスタ大会やハンドドリップ大会、サイフォン大会、焙煎チーム対決。そして講座もいくつかあります。個人的には焙煎機を見たいのと仕入れ先へ行くことと知人のブースへ行くこと、あとは気になるところへ行くという感じです。

まずは焙煎機。今の焙煎機でほぼ賄えているのですが、同じ豆を1日に2回~3回焙煎することも増えてきました。と同時にご注文いただいているのにお客様をお待たせする事も増えてきました。
まだ時期ではないかも知れませんが、今後の為に。目を付けていたオランダ製のギーセンは何と1000万円を超えていました。驚きを隠せません。(とは言え、日本の農家さんの持つ農機具はコンバイン、トラクター、乾燥機、などそれぞれが100万円、1000万円クラス。自分の甘えた心にムチを打ちます)
最近の高額な焙煎機はパソコンに繋げて焙煎すると、登録したデータを追いかけるように同じ温度や排気量で焙煎を自動でコントロールしてくれます。目を離していてもボタンさえ押せば同じように煎りあげるのです。でもこれは登録した時と同じ重量の生豆を焙煎する場合。うちのように受注後の焙煎ですとその日の注文ごとに100gずつ変わりますので、豆ごとに何十パターンも登録しないといけません。そう考えると不便か簡単か分からなくなってきます。

行けて良かったのはGOOD COFFEE FARMSさん。以前一度扱ったことのあるコーヒー。
こちらは今井町にお住まいのコーヒー栽培の先生、三本木さんに連れて行ってもらいました。グァテマラ人カルロスが運営するコーヒー生産者の集団。収穫したコーヒーの赤い実を自転車脱穀機で剥きます。すると使用する水は10分の1で済み、電気も不要でとてもエコ。
コーヒーを生産者が身体を壊さないよう農薬は使いません。グァテマラのコーヒーだけを扱っていたのが今ではコロンビアも扱い、今年はブラジルも同様の取り組みで扱い始めるようです。彼の人柄の良さと取り組みの素晴らしさ、コーヒーの美味しさ、三本木先生の紹介も相まって、5種類ものコーヒーを契約しました。今後の珈琲定期船などお楽しみに!

そして、お会いしたかった東京築地の卸先のカフェ白檀さん。想像していたよりちょっと斜め上を行く素敵な方が店主さん。
客席はキッチンからパッと見渡せる十数席のお店。15時から23時営業のカフェバーです。(詳しい営業日時はインスタで)グーグルマップで検索いただきますと写真で店内の落ち着き具合も見れます。コーヒーも飲めますが、ワインやウィスキーなどもいただけます。
ワインがかなりお好きなようですので、ワイン好きな方もいいかも。この日はコーヒーゼリーの試作に悩まれていて、1つ試作品をご馳走になってしまいました。ちょうどお店にいらしていた落語家の春風亭一猿さんともご縁が出来て新年に富田屋2階で1席していただけることになりましたよ♪ お店に行かれる場合は1~3名以内でお願いいたします。

近況報告

来年の2月下旬から3月中旬まで、もしかするとニカラグアに農園視察と勉強に訪問するかもです。その際は長期の休みになってしまいますが、どうかご協力をお願いいたします。

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