香りについて
- 第254号
- 2023.06.01発刊
- カテゴリー
- 健康
香りはお好きですか?
先日、今井町内でのイベント出店があり、合間を縫って星読み占いをしてもらいました。基本的に、自分の為より人の為が好きな星の下に生まれているそうで、このまま突き進んでOKとのこと。ただ、もっと自己開示、自己表現した方が良いという事でした。ということを踏まえて今回は。でも今回の話は人を攻めたり、嫌な思いをさせたいという訳ではありません。こういう人もいるんだ、知らない病気もあるんだぐらいの感じでお読み下されば幸いです。
みなさん、香りはお好きですか? 僕は好きな香りと苦手な香り、というか、無理な香りがあります。好きな香りはコーヒー、木、ラベンダーやレモンなど。無理な香りは柔軟剤や合成洗剤の香りや、ほぼ無臭ながらも消臭除菌スプレーの香りというか、その物や人にまとわりついている空気です。その人のことは好きでも香りのお陰で近づいてゆっくりお話出来ない事も多々あります。
実は以前は柔軟剤の香りが気になる、香りが強いなぁくらいにしか感じなかったのですが、ここ1年程で体の不調が現れ始めました。いわゆる「香害」による体調不良で、化学物質過敏症に進んで行ってしまうのかもしれません。喉から気管支にかけて何かくっ付いているような違和感があり痰が絡む、息苦しくなる、後頭部の脳みそをつままれたようなキュイーンとした痛み、心臓がコロコロと変な動きをし出したりもします。
これは蔵の2階をフリースペースとして開放している中で、利用者の方の衣服の柔軟剤などの影響があるのかもしれません。普通の建物は1階と2階で床があり空間が仕切られているのですが、ここは木の床で、しかも、壁は1階から2階にかけて隙間があるため、2階からの香りが降ってくるのです。
あとは新しく入るスタッフの方にきっちり香害のことを伝えきれていないという事もあります。この香りの話は本当にしづらいのです。相手に変に思われていないかとか、気を悪くしないかとか、気を遣ってなかなかはっきりと言えないのです。100回言おうと思っても1回言えるかどうかです。
香りはコーヒーの焙煎においても重要な要素ですし柔軟剤などの気になる香りがしてくるととても集中力を乱され、仕事にも影響を及ぼすので何とかしたい問題です。
香害については4年ほど前に富田屋豆ま~め話に書いていました。ここ数年の僕のSNSなどの投稿で香害のことを知って下さった方もいるのか、たまに会う方の衣類の香りが薄くなっていたり、消えていたりすることがあります。もしも、投稿などがきっかけで洗剤などを変えて下さっているとしたら、本当にありがたいです。でも、これも直接お礼は言いづらいです。僕のために変えてくれたという訳では無いかも知れませんし、これまでその人の衣服の香りが気になっていたという事を暗に言っていることにもなるためです。
香害についてはこのように説明されています。「ニオイの好き嫌いではなく、体調不良や病気に関わる問題です。香水、柔軟仕上げ剤、消臭除菌スプレー、制汗スプレー、芳香剤や合成洗剤などの製品による健康被害のことで、体臭や加齢臭は含まれません。」ということです。症状はめまい、吐き気、目のかすみ、喘息、腹痛、動悸、脱力感、思考力の低下など。自分に当てはまるものがいくつかあります。
接客業や飲食業、営業の方はこのようなことを踏まえてスタッフに柔軟剤などの香りについての注意喚起をしてもらえたらありがたいです。茶髪やピアス、タバコは駄目で香りはOKというのは不思議です。他の人に影響を与えるという点ではタバコに次ぐのではないでしょうか。天然エビを扱うパプアニューギニア海産さんでもスタッフの方には香りのある柔軟剤などの洗剤は控えてもらうように伝えているそうです。食品に香りが移ったり痛んだ香りを見逃してしまう為です。
あ、すみまんせん、次号に続きそうです。
富田屋の当たり前
私どもはとてもシンプルに
おいしいコーヒーを作ります。
難しいことはしません。
当たり前のことを手を抜かずにするだけです。