いつも富田屋のご利用ありがとうございます。
とても言いにくいことの発表になります。
7月1日よりコーヒー豆価格値上げのご案内です。
分かりにくい表現の価格改定とは言いません、値上げです。
コーヒー豆全商品100gあたり10円UPになります。
また、水出しコーヒーバッグは1個につき10円UPで350円(1個)になります。
珈琲定期船100g×3銘柄コースは2170円に、
珈琲定期船200g×3銘柄コースは4110円になります。
ドリップバッグ、スマイルオレはひとまず、据え置き価格です。
長い言い訳。
理由は仕入れ価格と仕入れ時の運賃の緩やかな上昇。
そして消費税増税時に送料を据え置き価格にしていたボディーブロー、
さらに5月からレターパックライトが厚さ制限越えで使えなくなり、レターパックプラスでの発送が増えたためです。
さて、話は変わりますが、国民年金を支払っている方は気付いておられる方も多いかも知れません。年金が年々上がっていることを。
2005年の年金が13,580円だったのが2021年には16,610円になっています。
16年で2割以上上がっているのです。
僕が生まれた1976年の年金保険料はたったの1400円!
この時の他の物価も調べてみると、ハガキ20円、新聞購読月1700円、コーヒー一杯210円だそうです。
これを見て驚き、気付きました。物価は年々上がっている、あるいは上げられているのです。
最近、日銀が物価上昇率の目標を2%にしているのでその影響かも知れませんね。
知らない内に物価上昇率2%のウォーキングマシンに乗せられているのです。
でも、商売やモノ作りされている方はこれを無視していては成り立たなくなるのは何となく分かります。
例えばコーヒー一杯210円で今も変わらず40年以上売り続けている店があるとすると、40年前の倍以上売らないと成り立たないかも知れません。そんなお店の人は価格を維持するために涙ぐましい努力をされているに違いありません。
でも、お客さんからしてみれば「コンビニコーヒーは100円で成り立つねんから、210円は取り過ぎちゃう?」と思われているかも知れません。みんなが努力で乗り切れれば問題はないです。でも、売り上げが思うように伸びず、茹でガエルのように周囲の価格の上昇に気付くのが遅くなって、お店の体力が尽きてしまえばTHE ENDです。
富田屋は出来れば長く続けたいと最近思うようになりました。子どもが継ぐかどうかはさておき、別の誰かが継いでくれても嬉しいです。店を潰さないために、物価上昇のウォーキングマシンに乗り遅れてはいけないと気付きました。これはお店、モノ作りにとって案外大事なことかも知れません。多分、あまり聞かないことですよね。
珈琲の富田屋 洲脇大輔