平和であることの幸せを、コーヒー飲みながら改めて。
【中深煎り】中深煎りにすることによってコクや甘みをお楽しみいただけます。
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地雷のちジャバ種(ラオス) コーヒー豆の特長
【初登場】
2025年11月の珈琲定期船:コーヒー豆の定期購入に入ります。
2002年の開店以来初登場のコーヒー豆です。
珈琲定期船は未開拓のコーヒーをご乗船者様にご案内する冒険号でもあります。
毎月1種類以上は初登場のコーヒーをお入れしています。
16年以上珈琲定期船にご乗船されている方が多いのは飽きないからかも知れません。
美味しい豆が毎年毎年どんどん蓄積されていくのが珈琲定期船。
気に入った豆、お客さんからの人気のある豆は幾度も登場します。
お客様との意思疎通を大事にしたいと思っています。
生産地概要
ラオス北部にあるルアンパバーン県は、メコン川流域に位置し、20世紀半ばまではランサーン王国の王都でした。標高は約500〜1,800メートルと地域によって差があり、多くの地域は山岳地帯または丘陵地帯です。雨季と乾季がはっきり分かれたモンスーン気候に属しています。市街地は世界遺産にも登録されており、観光地としても知られています。市内ではメコン川が流れ、山間部にはモン族やカム族などの少数民族が暮らし、焼畑農業などを営んでいます。
ジャバ種とは?
コーヒーの伝播を調べると、一度は目にする品種ではないでしょうか?
ジャバ種(Java)は、インドネシアのジャワ島から始まり、カメルーンを経て中南米へと広がった品種で、エチオピアの在来種「アビシニア」から選抜されたことが判明しています。 パナマゲイシャのような高いカップクオリティを持ちながら、さび病やコーヒーベリーボーラーディジーズ(CBD)に対する耐性がより高く、少ない肥料で育つため、小規模生産者にとって育てやすい品種とされています。
歴史は長く、その名の通り、19世紀初頭にオランダ人によってエチオピアからジャワ島へと持ち込まれました。 20世紀半ばには、種子会社ヴィルモラン(Vilmorin)社を通じて、育種家ポルテレス(Portères)がジャワ島で収集した種子をカメルーンに導入。その後、カメルーンの育種家ピエール(Pierre)により、この品種がCBDに部分的な耐性を持ち、少ない肥料での栽培が可能であることが発見されました。
約20年にわたる選抜を経て、1980年代から1990年代にかけてカメルーン国内での商業栽培が開始。1991年には育種家ブノワ(Benoit)によって、小規模農家向けに、CBD耐性と省肥料栽培に適した品種としてコスタリカへ導入されました。 その後、PROMECAFE加盟国(中米およびカリブ地域)にも種子が配布されましたが、いずれの国でも導入は見送られました。 しかし、2016年にパナマがジャバ種を正式に認めたことで、中南米に栽培が広がっていきました。
ラオスで栽培されている品種といえば、カティモールが一般的。ラオスではジャバ種は希少性のある品種です。高品質で収量が良く、CBDやさび病にも耐性のある品種であったことから、サフロンコーヒーの代表のトッドさんが選定し、2018年にRECOSELプロジェクトの一環で定植されたロットです。
森の国
メコン川の中流域に位置する、東南アジア唯一の内陸国・ラオス。ルアンパバーンは、その北部地域にあります。観光地としても有名な街の中心部から、車で30分も走らせると、山々を望む農村部の景色が広がります。
そんなルアンパバーンの山奥には、伝統的な焼畑農法を営む山岳少数民族の人たちがいます。毎朝早くに山へ出かけ、森を拓いた畑で陸稲や野菜を育て、休閑地でキノコや薬草を採り、森の中で狩りをし、草木で布を美しい色に染める。子どもたちは、木を削って作ったコマや手作りのボールで遊ぶ。そんな人々にとって、森は生活そのものでした。
しかしながら、人口増加や貨幣経済の流入により、焼畑はもはや持続可能な農法ではなくなりつつあります。焼畑のサイクルは加速し、森林はゴムやトウモロコシのプランテーションに置き換わり、土が痩せてきています。これまでの、森とともにあった暮らしが変わりつつあるのです。
麻薬でなくコーヒーを
私たちの現地パートナー、サフロンコーヒー。2006年から、ルアンパバーン地域の小規模農家さんに苗木を配布し、トレーニングやサポートを行うなど、コーヒーの生産に携わっています。
ここは、ケシ栽培のゴールデントライアングルにあたる地域。当時、モン族やガサック族、クム族の人々は、麻薬アヘンの原料となる非合法のケシ栽培を中心に生計を立てていました。
そこでサフロンコーヒーが取り組み始めたのが、木々の日陰で作物を育てる「アグロフォレストリー」という農法を用いたコーヒー栽培でした。日陰でも育つコーヒーによって、森を守りながらケシに代わる現金収入の手段をつくろうとしたのです。
農家さんが栽培可能な範囲でコーヒーの木を育て、収穫されたコーヒーチェリーは、サフロンコーヒーが必ず買い取る。日々のサポートがあるからこそ、農家さんたちは安心してコーヒー栽培に取り組むことができています。
“We believe coffee should not only taste good, it should also do good.” 「コーヒーは、ただ美味しいだけではいけない。なにかの役にも立たないとね。」 これは、サフロンコーヒーが掲げている言葉です。
そんな彼らが大切にしているのは、持続的なビジネスを地域の人たちと一緒につくっていくこと。がたがたの山道を何時間もかけて、日々、農家さんのもとへと足を運んでいます。
仕入れ先品質担当者コメント
昨年は早々に売り切れてしまったジャバ種のロット。今年も上々の出来栄えでした。ジャバ種は香味特性も豊かな品種といわれており、そのためか、シトラス系の要素も感じることができます。ゆず風味を探してみてくださいね。(中煎りくらいまでで出る風味です)
少し深めのシングルでも、ブレンド使いでも、ミルクを使ったドリンクでも。幅広い使い方ができる一品です。
このコーヒーが栽培されているのは、ルアンパバーン県のプーダム村。ベトナム戦争時の不発弾や地雷がいまだにあちこちに残っている地域です。現地では、「ドキドキしながらコーヒーの木植えたんだよ」という言葉を耳にしました。
危険な地域でのコーヒー栽培は、通常以上に気を使うこともありそうです。こうやって手にすることのできる有難さと重みを感じるコーヒーのひとつです。
「地雷のちジャバ種」のネーミングについて
上に書いているように、ルアンパバーン県のプーダム村はベトナム戦争時の不発弾や地雷がいまだにあちこちに残っている地域。
危険な場所であるにも関わらず、コーヒーの樹、ジャバ種の苗を植える農家さん。
苗が大きくなり、コーヒーの赤い実がのちのちたわわに実ると思い描いて植えられたのでしょう。
危険を冒してまで植えていただきありがとうございます。
そのような背景も知っていただければと「地雷のちジャバ種」と名付けました。
※完売の場合は何がお届けされるか分からないハッピーコーヒーが楽しくおすすめです。
| 生産国 |
ラオス |
| 生産地 |
ルアンパバーン県プーダム村 |
| 生産者 |
20~25世帯の生産者さん |
| 栽培品種 |
ジャバ |
| 標高 |
1,200m |
| 精製処理 |
ウォッシュト精製 |
| 乾燥 |
天日乾燥+アフリカンベッド |
| その他 |
栽培期間中 農薬・化学肥料不使用 |

ほろ苦さも感じつつ、のちにナッツの甘さ、最後ハーブ感。焼き芋にも合います。
1日頑張るぞーとなれます。
不発弾のあるコーヒー栽培地を想像して、日々の平和に感謝できます。
地雷のちジャバ種(ラオス) コーヒー豆
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