農作物も実ったし、希望も実ったよ!
香り |
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コク |
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甘味 |
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苦味 |
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酸味 |
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- 浅煎り
- 中浅煎り
- 中煎り
- 中深煎り
- 深煎り
【中深煎り】珈琲の富田屋ではアジアのコーヒーは中深煎りにすることが多いかも知れません。
今回のコーヒーは中煎りでも楽しめそうでしたが、やはり中深煎りに落ち着きました。
涼しくなったこの季節、このしっとり感が落ち着きます。
原産国 | ラオス |
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- 800g未満のご購入
¥820 /100g(税込) -
- 800g以上のご購入
¥680 /100g(税込) -
実ったよ(ラオス) コーヒー豆の特長
【初登場】
2025年10月の珈琲定期船:コーヒー豆の定期購入に入ります。
2002年の開店以来初登場のコーヒー豆です。
珈琲定期船は未開拓のコーヒーをご乗船者様にご案内する冒険号でもあります。
毎月1種類以上は初登場のコーヒーをお入れしています。
16年以上珈琲定期船にご乗船されている方が多いのは飽きないからかも知れません。
美味しい豆が毎年毎年どんどん蓄積されていくのが珈琲定期船。
気に入った豆、お客さんからの人気のある豆は幾度も登場します。
お客様との意思疎通を大事にしたいと思っています。
生産地概要
ラオス北部にあるルアンパバーン県は、メコン川流域に位置し、20世紀半ばまではランサーン王国の王都でした。標高は約500〜1,800メートルと地域によって差があり、多くの地域は山岳地帯または丘陵地帯です。雨季と乾季がはっきり分かれたモンスーン気候に属しています。市街地は世界遺産にも登録されており、観光地としても知られています。市内ではメコン川が流れ、山間部にはモン族やカム族などの少数民族が暮らし、焼畑農業などを営んでいます。
森の国
メコン川の中流域に位置する、東南アジア唯一の内陸国・ラオス。ルアンパバーンは、その北部地域にあります。観光地としても有名な街の中心部から、車で30分も走らせると、山々を望む農村部の景色が広がります。
そんなルアンパバーンの山奥には、伝統的な焼畑農法を営む山岳少数民族の人たちがいます。毎朝早くに山へ出かけ、森を拓いた畑で陸稲や野菜を育て、休閑地でキノコや薬草を採り、森の中で狩りをし、草木で布を美しい色に染める。子どもたちは、木を削って作ったコマや手作りのボールで遊ぶ。そんな人々にとって、森は生活そのものでした。
しかしながら、人口増加や貨幣経済の流入により、焼畑はもはや持続可能な農法ではなくなりつつあります。焼畑のサイクルは加速し、森林はゴムやトウモロコシのプランテーションに置き換わり、土が痩せてきています。これまでの、森とともにあった暮らしが変わりつつあるのです。
麻薬ではなくコーヒーを
今回の生豆を仕入れている海ノ向こうコーヒーの現地パートナー、サフロンコーヒー。2006年から、ルアンパバーン地域の小規模農家さんに苗木を配布し、トレーニングやサポートを行うなど、コーヒーの生産に携わっています。
ここは、ケシ栽培のゴールデントライアングルにあたる地域。当時、モン族やガサック族、クム族の人々は、麻薬アヘンの原料となる非合法のケシ栽培を中心に生計を立てていました。
そこでサフロンコーヒーが取り組み始めたのが、木々の日陰で作物を育てる「アグロフォレストリー」という農法を用いたコーヒー栽培でした。日陰でも育つコーヒーによって、森を守りながらケシに代わる現金収入の手段をつくろうとしたのです。
農家さんが栽培可能な範囲でコーヒーの木を育て、収穫されたコーヒーチェリーは、サフロンコーヒーが必ず買い取る。日々のサポートがあるからこそ、農家さんたちは安心してコーヒー栽培に取り組むことができています。
“We believe coffee should not only taste good, it should also do good.” 「コーヒーは、ただ美味しいだけではいけない。なにかの役にも立たないとね。」 これは、サフロンコーヒーが掲げている言葉です。
そんな彼らが大切にしているのは、持続的なビジネスを地域の人たちと一緒につくっていくこと。がたがたの山道を何時間もかけて、日々、農家さんのもとへと足を運んでいます。
実りあるものに
海ノ向こうコーヒーの前身、「メコンオーガニックプロジェクト」として、はじめて生豆の取り扱いを始めた思い出の地。 当時(2017年)、この地域で暮らす山岳少数民族の人たちから 「焼畑のサイクルが加速し、土が痩せてしまう現状を打開できないか?」 「森とともにあった伝統的な暮らしを守れないか?」 といった声を聞きながら、試行錯誤の末に行き着いたのが、アグロフォレストリーによるコーヒー栽培でした。
そこから紆余曲折を乗り越え、2023年、海ノ向こうコーヒーはサフロンコーヒー、そして国連WFPとの連携プロジェクトを開始。 ルアンパバーン地域の約300の農家さんの家庭を対象に、コーヒー栽培を通じた収入向上による、栄養改善の取り組みが始まりました。
このコーヒーは、プロジェクト地域の村周辺から届いたものです。 「マークマイ」は、ラオスの言葉で「実」や「実り」を意味する言葉。現地の人々にも親しまれています。
このプロジェクトが、村の人々にとっても、サフロンコーヒーにとっても、そして海ノ向こうコーヒーにとっても、実りの多いものになるように―― そんな想いを込めて、その名前を付けました。
これから毎年、少しずつ味わいを深めていくコーヒーです。
仕入れ先コメント
国連WFPと取り組んでいる「コーヒージャパンプロジェクト」の対象村を含む、ルアンパバーン県内で生産されたコーヒーです。
昨年は小さな木の実を連想させる味わいでしたが、今年は甘さが乗っていて、小さくて白いコーヒーのお花を思い浮かべてしまうような印象のコーヒーでした。酸味は穏やかで、甘さとのバランスが良く、ほどよく調和のとれた味わいです。
まだまだ若い木や新しいコーヒー農家さんが多く、これからこの味わいが毎年ブラッシュアップされていくことを思うと、楽しみになるコーヒーです。
少し深めのシングルでも、ブレンド使いでも、ミルクを使ったドリンクでも。幅広い使い方ができる一品です。
「実ったよ」のネーミングについて
現地の人にも親しまれている言葉「マークマイ」。
意味は実や実り。
仕入れ先の海ノ向こうコーヒーさんは「マークマイ」と名付けましたが、珈琲の富田屋では分かりやすく、日本語で名付け直しました。
このコーヒーに関わる全ての人に実り多いものになりますようにという意味が込められています。
予祝という言葉があるようにまだ叶っていないけど、先にすでに叶ったかのように「実ったよ」と名付けました。
生産国 | ラオス |
産地 | 北部ルアンパパーン県 |
品種 | カティモール |
標高 | 800-1200m |
栽培 | 栽培期間中、農薬・化学肥料不使用 |
乾燥 | 天⽇乾燥、アフリカンベッド |
精製方法 | ウォッシュト |
焼き芋、チョコレート、おはぎなどに合うでしょう。
黒糖やアーモンド感も味わえるコーヒー。
冷めても美味しいので読書にももってこいです。

中深煎り