僕の大好きなサミュエルさん。
香り | |
---|---|
コク | |
甘味 | |
苦味 | |
酸味 |
- 浅煎り
- 中浅煎り
- 中煎り
- 中深煎り
- 深煎り
繊細さ、上品さを損なわないよう、中浅煎りにしています。
原産国 | ニカラグア |
---|
- 800g未満のご購入
¥1100 /100g(税込) -
- 800g以上のご購入
¥960 /100g(税込) -
89.45(ニカラグア) コーヒー豆の特長
【初登場】
2024年12月の珈琲定期船:コーヒー豆の定期購入に入ります。
2002年の開店以来初登場のコーヒー豆です。
珈琲定期船は未開拓のコーヒーをご乗船者様にご案内する冒険号でもあります。
毎月1種類以上は初登場のコーヒーをお入れしています。
15年以上珈琲定期船にご乗船されている方が多いのは飽きないからかも知れません。
美味しい豆が毎年毎年どんどん蓄積されていくのが珈琲定期船。
気に入った豆、お客さんからの人気のある豆は幾度も登場します。
お客様との意思疎通を大事にしたいと思っています。
マラカツーラ種
こちらはニカラグアの生産者、サミエルザバラさんが作っているコーヒーです。
今年の2月から3月にかけてニカラグアとエルサルバドルに行ったのですが、その時に訪れた農園のうちの1つです。
サミエルさんの農園の1つのエルカンバラチェ農園に行きました。
こちらでは農薬や化学費用は使わないでなるべく育てています。
そしてサミエルさんはマラカツーラという品種をとても大事にされていて、お父さんがずっとそのコーヒーを育てていたようです。
そしてお父さんが何年か前に亡くなってしまったのですが、サミエルさんがそのコーヒーをとても気に入っていて、ずっと大事に育てています。
そしてそのコーヒーでいろんな精製方法、ナチュラルやハニーやウォッシュトもやっていますし、アナエロビックもやっています。
ナチュラル精製を選ぶ理由
その中で今回は珈琲の富田屋としてナチュラル精製を選びました。
こちらはですね、カッピングさせていただいたのですが、とても良くて、10人くらいでカッピングして、その中でもやはり点数の良かったコーヒーです。
えーとですね、これが今年のカップオブエクセレンスというコーヒーの品評会で見事に5位に入賞したんですね。
コーヒーの品評会と成績
サミュエルさんはこのマラカツーラ種でできれば90点以上取りたいとその時おっしゃっていました。
でもこのマラカツーラで90点を超えることはなかなか難しいと自分でもおっしゃっていて、ゲイシャとか上位に食い込むコーヒーはそういう品種が多いんですけれども、なかなかそこに到達しなくて、でもこれでどうにかしていきたいとおっしゃっていました。
それでこの結果が89.45点というのが出て見事5位になったんですけれども、それを見て僕はとても嬉しかったです。
ちょっと及ばなかったんですけれども、ほとんど90点ということですごい快挙だなと思いました。
そして向こうでカップオブエクセレンスが開催される前の2月3月だったんですけれども、このコーヒーとても良かったので買うことにして30kg3袋90kg分だけ買いました。
その後5月頃にその品評会で5位になったので、あのコーヒーがやっぱり評価されたんだということですごい嬉しかったです。
そういうコーヒーを今回は珈琲定期船にお入れしております。
このコーヒーが1100円100gあたりで売っているんですけれども、仕入れ値としても同じサミエルさんのゲイシャとか他のところのゲイシャと同じような価格に匹敵するくらいの価格なので本当はもっと1100円というのはとても安いんですけれども、今回マラカツーラ種というのがまだ知れ渡っていない品種ですし、うちでなかなか高価格帯が売れないかもしれないということで抑えて1100円にしておりますが、値段だけ見るととても高いと思うんですけれども味はそれ以上になっています。
とても繊細な味わいで、全然トゲトゲ感とかなくて本当に滑らかで優しい酸味があって、そうですね、ちょっとゲイシャっぽくはないんですけど若干ジャスミンのような香りがあったりとか華やかさがあったり、ここのロット名としてはナランハというのがあるんですけれども、このナランハというのはオレンジの一種、向こうのフルーツの一種なんですけれども、そういうちょっと甘みのある味わいがします。
なのでこのコーヒーすごく飲んでほしいところではありますが90キロしか入れていないので、たくさんの人の手に渡るわけでもなく、飲みたい方がぜひご注文ください。
多分今月中か来月初旬、1月上旬には売り切れるのではないかと思っています。
発酵方法
こちらの精製はですね、サミュエルさんのコーヒーはすごいびっくりしたんですけども、収穫してどの豆もまず発酵させる、青色のポリンタンクに入れて48時間発酵させるということを言っていました。
その後ナチュラル精製にするのはナチュラルにして、そしてウォシュトするのはウォシュトにします。ウォシュトした後もまたそのタンクに入れて48時間発酵ということで、合計で2日間を2回発酵させています。
だからと言ってすごい発酵臭とかするわけではもちろんなくて、すごい繊細な綺麗な味わいで、すごい上手にと言ったら変ですけども、豆本来の味を損なうことなく、とげとげしいアナエロビックではなくやってあるので、サミュエルさんの人柄がすごい現れているなと思います。
(こちらはウォッシュト精製で赤い実を剥いてから青のタンクに入れて酸素の無い状態で48時間発酵させようとしているところ:アナエロビック)
豆の乾燥方法
こちらのナチュラル精製は48時間の嫌気性発酵した後に取り出して、24時間直射日光で乾燥させます。
その後アフリカンベッドで30日間乾燥させて出来上がりです。
すごいゆっくりと乾燥させています。
乾燥場も見に行ったんですけれども、よくあるナチュラル精製の乾燥は、パティオって庭というか地面に下にゴザとかそういうのを敷いて、チェリーを広げていって乾燥させていってドライフルーツみたいになっていくんですけれども、そういうのではなくて、このサミュエルさんのは棚を2,3段とか作ってあるところに、さらに日陰に作ったりして、急激に乾燥しないようにというのをされていました。
その中でも一番上の棚が乾きやすいから、一番上の棚から段々下に下ろしていったりとか、そういう工夫もして、その状態を見て乾燥を進めていっていました。
このロットではなかったと思うんですけれども、乾燥場に行ったときにちょうどサミュエルさんの豆を見つけて、一粒つまんで食べてみたりしたんですけれども、塩昆布のような、すごい変わった味が豆からして、これはすごいなーって本当にびっくりしました。
その豆がどこに行ってるのかわかんないんですけれども、そういう特殊なこともされている方です。
サミュエルさんの環境配慮
このサミュエルさん、すごい僕、大好きなんですけれども、同じコーヒー仲間で10人ぐらいで行って、その一人の方が、サミュエルさんのことを「エコ野郎」って言っていました。僕もエコ野郎なので、気が合うね、なんて言われていました(笑)
すごい環境に配慮した栽培してあったりとか、水の使い方も他の人たちが使うような、15分の1って言ったと思うんですけれども、すごい少量の水で豆を洗ったりするんですが、そういうところ、あと虫もほとんど、殺虫剤なんてもちろん使わずに、ペットボトルにアルコールを入れて、そこにコーヒーの花の香りを入れておいたら、そこに虫が寄ってきて、ペットボトルのアルコールで溺死してしまうという仕掛けを作って、それを農園中に至るところに置いてあるんですけれども、そういうので、ブロッカっていう虫対策をしてあります。
なので、すごい環境にも配慮しつつ、おいしいコーヒーを作れる、すごい頼もしい青年です。
僕よりも若くて30代前半だと思います。
そういう方のコーヒーをどうぞお召し上がりください。
「89.45」のネーミングについて
2024年5月、ニカラグアのカップオブエクセレンスでサミュエルさんの出品したコーヒーが5位に入賞しました。
得点は89.45!
彼のお気に入りのマラカツーラ種。
ゲイシャでは無く、マラカツーラ種で90点を超えたいと言ってたので、この結果をみて、「惜しい!」と画面越しに叫んでしまいました。
本当にすごいことだと思います。
敬意を表して、89.45と名付けました。
※完売の場合は何がお届けされるか分からないハッピーコーヒーが楽しくおすすめです。
生産国 | ニカラグア |
産地 | ヌエバセゴビア ディピルト |
生産者 | サミュエル・ザバラ |
品種 | マラカツーラ |
ロット名 | ラ ナランハ |
処理 | 最適な収穫状態のチェリーのみを選別 水で洗浄しチェリーのままプラスチックタンクで嫌気性発酵 チェリーで発酵: 48 時間 温度: 17-20 °C 最終 pH 3.80 乾燥プロセス 1: 24 時間直射日光 乾燥プロセス 2: アフリカンベッドで 30 日間 |
標高 | 1350m |
精製方法 | アナエロビックナチュラル精製 |
栽培方法 | 環境や人に配慮した栽培方法 |
待ちに待ったサミュエルさんのマラカツーラ種アナエロビックナチュラル精製。
仕入れ値は同じくサミュエルさんのゲイシャ種と変わらないので、かなり価格頑張りました。はっきり言ってお得です。
ベルベットのようなしなやかさと上品さ、そして早朝、小川のせせらぎで煌めく川面のような控えめなきらびやかさ。
中浅煎り