あなたの癒しの1杯が国の重要文化財を救うのだ
香り | |
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酸味 |
- 浅煎り
- 中浅煎り
- 中煎り
- 中深煎り
- 深煎り
【中浅煎り】深い目の焙煎ですと、このコーヒーの繊細な持ち味が崩れますので中浅煎りにしました。
原産国 | ブラジル |
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¥250(税込)
1個(1杯分) から販売しております。
ドリップバッグ:重要文化財音村家住宅(ブラジル)の特長
【珈琲の富田屋は2015年に今井町に移転】
まずは、このドリップバッグを作る前の段階から説明させていただきます。
とても長くなると思いますが、大事な事ですので、書かせていただきます。
珈琲の富田屋は2015年に大阪府守口市から奈良県橿原市今井町に移転してきた自家焙煎のコーヒー豆屋です。店構えはなく、今井町内に工房がある自家焙煎店です。受注後焙煎し、通販専門で営業しております。
2015年の移転当初から2022年までは自宅兼工房でコーヒーを焙煎し、全国に発送しておりました。
次第に手狭になり2022年春に国の重要文化財の音村家住宅が1855年に建てた蔵を改修し、そちらに移転しました。
【珈琲の富田屋の所在地が今井町なワケ】
珈琲の富田屋は奈良県橿原市今井町にあります。
今井町を移転先に選んだのは古民家で仕事をして古民家で暮らしたかったからです。
今井町に出逢うまではただ、古民家で生業を続けたいと思っていました。それは大阪の町中や京都にポツンとあってもよかったのです。
ご先祖様のいた岡山にも探しにいきましたし、京都、奈良、滋賀の近江八幡、兵庫のたつの市も見に行きました。ずーっと10年ほど探し続けてようやく今井町を見つけました。
ここは東西600m、南北310mの環濠内に500軒以上の古民家が残る日本でもまたとない町並みです。テレビやCM、映画て撮影しているところをたまに見かけます。こんないい町を感度の高い彼らが見過ごす訳ないでしょう。
古民家を探していた当時はなぜ古民家を探していたのか明確な理由はなかったですが、今は理由が見えて来ました。
やはり、心が落ち着く、時の流れがゆっくりに感じる、木の香りが心地よい、今井町の町の香り(そう、古い木の湿った香り)を感じます。それはそのまま、少なからずコーヒーの味にも反映されていると思います。
ここで吸う空気、町の生活音、小学生の笑い声、2階以上の家がないため広く見える空、お寺や家から香る線香の香り。すべてとは言いませんが、だいたいは心地よいのです。
もし、目の前を車がビュンビュン走っていたり、クラクションや救急車の音がけたたましく鳴り響いていたり、観光客や会社員がひっきりなしに行き交っていたりすると、集中力も途切れ途切れになるでしょう。イライラもするでしょう。じゃあ、コーヒーもトゲトゲするでしょう?
でも、今井町は木はそれほどないのに、朝は鳥の囀りで起きます。
ちょっと田舎です。
歩いて数分で田んぼや畑があり、自転車でも車でも20-40分くらいで明日香村に着きます。
2002年に大阪府守口市で創業して2015年に今井町に移転しました。
本当に移転できて良かったです。住む場所が変わるだけで幸福度が爆上がりしました。
スタッフは統合失調症の方や鬱で落ち込んでいた方、ずっとニートで働いたことのない方、そんな彼ら彼女らが落ち着いて働ける、ほとんど休まず働けるのはこの落ち着いた今井町、奈良県産材の吉野の杉や松、ヒノキで作られた工房が少なからず影響していると思います。
街から脱出すると僕らにとってはいい事だらけでした。
この町を戦国時代の頃から守り続けて来られた今井町民の方には本当に感謝しても感謝しきれないです。
これまでの営みがあったから今があるのです。
この唯一無二の町は今後も日本の宝です。
絶対に残していかないといけないと強く思いました。
【今井町内に9軒ある国の重要文化財】
今井町内にはなんと9軒も国の重要文化財があります。
今西家住宅、音村家住宅、豊田家住宅、中橋家住宅、上田家住宅、河合家住宅、高木家住宅、旧米谷家住宅、称念寺本堂。
これは全国広しと言えど、この密度はなかなか無いと思います。(普通は1軒でもすごい)
9軒ある国の重要文化財のお宅には信じられないことに、ちゃんと人が住まわれています。7~8軒もです。(僕は今井町に来るまで重要文化財に住めるとは知りませんでした)
でも、家の修繕も大変ですし、住み続けるのも家の気密度が低く隙間風も入るので光熱費もバカにならないと聞きました。
こういうことを聞いてしまっては「美味しいコーヒーを作って、売って、儲けて、はい!終わり。」というワケにはいきません。
珈琲の富田屋は会社じゃないけど、会社は社会の公器と言われるように、社会課題を解決していかないとやっている意味がありません。
※さらに県指定文化財が3件、市指定文化財が5件あります。
【課題】
今井町に越してきて、山崎さん(国の重要文化財・音村家住宅ご当主)とお話したり、今西さん(国の重要文化財・今西家住宅ご当主)とお話する中で重要文化財での生活や改修は他の今井町内の古民家よりも大変だという事が分かってきました。山崎さんには家に断熱材が無かったり、すきま風があったりで光熱費がかなりかさむとお聞きしました。そして、道幅が狭いために車に壁を傷つけられたり、樋(とい・とゆ)を壊されたりと、私が越してきてこの9年でも何度も被害に遭われて、修理をされています。
さらには瓦の葺き替えも近年されて、大変だと仰っていました。
また、今西さんのところへ見学へ行った際にも瓦の葺き替えだけでも驚くほど掛かるとお聞きした記憶があります。
その事をお聞きした時に自分で何か協力できることはないものかと考え出しました。
【国の重要文化財は宝】
国の重要文化財の9軒のお家は今井町の宝です。
いや、観光に力を入れたい橿原市の宝でもあり、奈良県の宝でもあり、やはり、国の重要文化財なので国の宝でもあります。
ですが、その国の重要文化財のほとんどは個人の持ち物です。
住まわれている方の高齢化、後継ぎ問題、大きな改修費問題があり、今後、手放される方もいらっしゃるかもしれません。
今、全国的に海外の方が日本の物件を買っているとよく聞きますが、今井町内でも中国の方が転売目的で物件を購入するというような噂を聞きます。今後、国の重要文化財が海外の人の手に渡り、もし、転売で買い手がつかず、放置されてしまうと家がどんどん傷んで宝が腐ってしまうかもしれません。
ああ、考えるだけで胸が痛くなります。
【ドリップバッグで改修の支援が出来るかも】
その後、自分の事業を通して解決策として浮かんだのは今井町内の重要文化財のドリップバッグを販売し、その売上からの支援です。理由は
・コーヒーがお好きな方が多いこと
・ドリップバッグは賞味期限が長いのでお土産にも良いこと
・デザインで今井町の魅力や重要文化財の魅力をお伝えできること
・小さくて単価が安いのでいろんなお店でも販売できること
などが挙げられます。
勝手に改修の大変さを課題に思い、勝手に支援したいと考えたのでなかなか言い出すことが出来ませんでしたが、昨年、お伝えすることが出来ました。
分かりやすく1つの目安として1つ販売ごとに50円を音村家住宅様にお渡しできるとします。
その場合、珈琲の富田屋で販売しても、今井町内のカフェや物販店で販売しても1つにつき50円は必ず音村家住宅様へ入ります。もし音村家住宅様で販売されるとしましたら1つにつき寄付の50円と販売手数料をお渡しできます。
仮に1年で10000個販売出来ても音村家住宅様へお渡しできるのは50万円と少額ではあります。が、今後、寄付も受け付けているという旨をドリップバッグに直接書くか、用紙をお渡しすればもう少し貢献できるかもしれません。
※絵はmabuさんにお願いしました。
https://www.instagram.com/mabutraman/
【今後】
今井町内には9軒が国の重要文化財、3軒が県指定文化財、6軒が市指定文化財に登録されています。そちらでも大変な思いをされているところがありましたら、今井町の宝を永く守れるお手伝いが出来ればと思っています。
【販売していただいているお店】
今井文庫様(奈良県橿原市今井町)
@imai_bunko
端壮薬品工業様(奈良県橿原市今井町)
@onimimicola
菓子工房ロワジール様(奈良県橿原市今井町)
@kashikoubo.loisir
笑夢空(em.sky)様(奈良県橿原市今井町)
@_._em.sky_._
カフェクールルポ様(奈良県橿原市今井町)
@cafe_courtrepos
カフェクールルポ小淵沢店様(山梨県北杜市小淵沢)
@cafe_courtrepos_kobuchizawa
ギャラリーカフェ narairo様(奈良県橿原市久米町889−1)
@narairocafe
てるうさファーム&キッチン様(大阪府堺市北区宮本町45 野口コーポ 1F)
@teru_usa
やさい菓子工房ココアイ様(奈良県橿原市内膳町5丁目1−13 近鉄八木駅名店街内)
@cocoai_vegesweets_
ココアイ大和高原店様(奈良県天理市福住町8558)
@cocoai_yamatokogen
イノンドカフェ様(奈良県橿原市今井町)
@inondcafe
カフェたまゆら様(奈良県橿原市今井町)
@cafe_tamayura
vieni gatto(ビエニガトー)様
@comeco0bagel
カフェ白檀様(東京都中央区築地1丁目5−4)
@__.cafebar_byakudan
STONES BAKERY様(和歌山県橋本市隅田町中島881)
@stonesbakery
奈良蔦屋書店様(奈良県奈良市三条大路1丁目1−69)
@nara_tsutaya.books
(株)MWV(旧:森脇ビデオ企画)様
@mwv_moriwaki_video
Gallery & Café NOLA様(奈良県橿原市:予約制・不定休)
@cafenola2299
私のお店でも販売したいなと思っていただけましたら、1個からでも販売いただけますので、お気軽にご相談ください。
このドリップバッグを機に、自分のお店でも文化財保護の支援の商品を作って見ようかなとかきっかけとなりましたらまたそれも嬉しいことです。
本当は国が防衛費などを削って平和のために国の重要文化財を保護に予算を割り振ってもらえれば一番いいのですが。。。
今のドリップバッグに使用している豆は6度目の登場。
2019年5月の「珈琲定期船:コーヒー豆の定期購入」、
2020年5月の「珈琲定期船:コーヒー豆の定期購入」、
2021年5月の「珈琲定期船:コーヒー豆の定期購入」、
2022年5月の「珈琲定期船:コーヒー豆の定期購入」、
2023年6月の「珈琲定期船:コーヒー豆の定期購入」、
2024年6月の「珈琲定期船:コーヒー豆の定期購入」、
に入っています。
とは言え、すべて一緒の農園ではありません。
各年度のCup of Progressive Cerradというセラード地方のコーヒー品評会で1位になったコーヒーという意味で6度目の登場です。
年に1度のお祭り感覚です。
今回製作した1085個が完売しましたら、次はまた別の種類のコーヒーになります。
どうぞよろしくお願いいたします。
2023 Cup of Progressive Cerrad Natural部門 1位
2023年のCup of Progressive Cerradというセラード地方のコーヒーコンテストの精製方法Natural部門にて1位を獲得したコーヒーです。
収穫、乾燥、コンテスト、寝かせる、出航、入港を経てようやく5月に日本に入ってきました。
長旅お疲れさまでした。
マリア・ソライア氏の物語
マリア・ソライア氏の一族はポルトガルにルーツを持つ。彼女の祖先はより良い条件の生活を子孫に保障するため、ブラジルまで船で来ることを決断した。彼らは現在のセラード地域と呼ばれるエリアにあたる、ミナスジェライス州の町、セーハ・ド・サリトレに移り住むことを選び、マリア・ソライア氏はこの町で生まれ育ち、今日まで暮らしている。
およそ40年以上前、彼女の叔父たちはコーヒー生産に専念する事を決心し、一族のコーヒー栽培の歴史が始まった。そして、彼女と息子が力を合わせ祖先が選んだ土地を大事に引継ぎ、愛情をもってコーヒー栽培を続けている。コーヒーへの情熱が彼女の生産へのモチベーションとなっている。
彼女たちの土地は気候とコーヒー生産に適した標高の条件が整っていることから優れた品質のコーヒー生産が可能になる。
現在、サリトレ農園とジャクー農園の2つの農園でコーヒー生産を行っている。これら2つの農園は、完熟豆のみを選択した収穫を行い、収穫後のプロセスを行う倉庫や温室、そしてコンクリートのパテオと網棚式の乾燥所があり、品質に対する取り組みが日々行われている。しかしながら、品質の良いコーヒーが出来るのは、全て環境基準に従事し、生産管理などを行う専門家のおかげである。実際にコーヒーを飲む消費者や生産地の自然環境についても配慮することで、コンテストで継続的に良い結果を得られるまでに成長することが出来た。
絶え間ない努力のおかげで、マリア・ソライア氏は生産者になるという幼少期の夢を叶えるだけでなく、愛する農場を子どもたちに引き継ぐことができた。コーヒーと共に、セラード地域全体が成長し、情熱と敬意を持って生産された高品質のコーヒーが世界に広く認識されるようになり多くの成果をもたらした。現在、彼女は女性生産者の代表として、セラード地域の女性生産者プログラムにも積極的に活動している。
《 味覚特長》
aroma:メープル・糖蜜・バニラ・花・スパイス
flavor:キャラメル・紅茶・ベリー系の酸味
フルーツ感の強いタイプではないが、浅煎りで複雑なキャラクターが高評価
「セラードの1等賞2024」のネーミング由来
スバリ、2023年のCup of Progressive Cerradというセラード地方のコーヒーコンテストのNatural部門にて1位を獲得したコーヒーだからです。
2024年5月に日本に入港したので「セラードの1等賞2024」にしています。
普段、珈琲の富田屋で仕入れているお豆さんと、こちらの1等賞のお豆さんの違いは感じられますでしょうか?
もし、いつもの珈琲の富田屋のお豆さんと同じくらいの美味しさと感じられましたら、それは普段の仕入れの品質が良いという事。
もし、普段とは別格のおいしさに感じられましたら、さすが1等賞という事。
※完売の場合は何がお届けされるか分からないハッピーコーヒーが楽しくおすすめです。
お客様の声
「今井町の町並みを保存しようされる、富田屋様をはじめ地域の皆さまの心意気に感銘します。
わずかではありますが、協力できれば嬉しいです。
ドリップバッグは急なお客様には重宝します。
富田屋さんの美味しい珈琲で素早くお出しできれば、尚更喜んでいただけることと思います。
宜しくお願いいたします。」
滋賀県大津市Iさま女性
生産国 | ブラジル | |
生産地 | Minas Gerais州salitre(ブラジル ミナスジェライス州セアーラ) | |
生産者 | Maria Soraia(マリア・ソライア) | |
農園名 | Salitre(サリトレ農園) | |
栽培品種 | Arara(Hybrid系品種。2012年から商用栽培が始まった新しい品種。 Yellow CatuaiとObataとの交配種) |
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標高 | 1150m | |
精製処理 | ナチュラル精製 | |
その他 | 2023年Cup of Progressive Cerrad 精製方法Natural部門にて1位 | |
賞味期限 | 2025.01.30 |
インパクトのあるコーヒーでは無いです。
じんわりと染み入るコーヒー。
紅茶のような透明感やフレーバーがあり、キャラメルのような甘みもほのかに感じます。
とにかく、おしとやかタイプです。
中浅煎り