繊細な香り、濃密な時間を掛けてお楽しみください。
香り | |
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- 浅煎り
- 中浅煎り
- 中煎り
- 中深煎り
- 深煎り
【中浅煎り】
こちらのコーヒーはとても上質なコーヒーで繊細な印象。
この繊細さを壊さないよう、中浅煎りでさらっと仕上げました。
原産国 | ニカラグア |
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- 800g未満のご購入
¥900 /100g(税込) -
- 800g以上のご購入
¥760 /100g(税込) -
家族想い(ニカラグア) コーヒー豆の特長
昨年に続き、再登場。
2023年11月の「珈琲定期船:コーヒー豆の定期購入」、
2024年10月の「珈琲定期船:コーヒー豆の定期購入」に入っています。
2002年の開店以来2度目の登場のコーヒー豆です。
常連さんもご新規の方もどうぞお楽しみください。
美味しい豆が毎年毎年どんどん蓄積されていくのが珈琲定期船。
気に入った豆、お客さんからの人気のある豆は幾度も登場します。
お客様との意思疎通を大事にしたいと思っています。
そして、毎月1種類以上は初登場のコーヒーをお入れしています。
15年以上珈琲定期船にご乗船されている方が多いのは飽きないからかも知れません。
2024年2月にエウドロさんの農園に行ってきました
初めて会うエウドロさん。
ニカラグアで会ったときはとても背が高くて大きいと思っていましたが、写真を見ると少ししか違わない??
摩訶不思議です。
■処理のプロセスについて
①熟したチェリーだけを摘み取り「トルバ」というホッパーに入れ、比重選別機で重いチェリーと軽いチェリーに選別します。
②この後、更に欠陥のあるチェリーを手作業で選別
③それらを移し日陰に敷き広げ、約21日間乾燥させます。
【農園主さんご紹介】
ニカラグアでご夫婦で複数の農園を運営されている若き経営者エウドロさん。
ピッカーをはじめとする労働者のこと、環境のこと、ビジネスのこと色々お聞かせいただけました。
今の仕事について
14年前に父が他界してからというもの妻と子ども総出で農園を守ってきました。
大学は首都であるマナグアに通いビジネスを専攻していましたが、父が他界する2年前には勉強を終えて地元に戻り手伝っていました。
現在コーヒー農園はサンホセ農園・ロスピリネオス農園・エルリクエルド農園の3つを所有しています。
コーヒー農園以外の収入源
コーヒー以外では、小規模ではありますが果物の農園や乳牛牧場も営んでいます。
また、実は首都マナグアで不動産を賃貸経営もしているんです。
私も妻もこの小さな町オコタルで生まれ育ちましたが、遠いマナグアの大学で同郷ということで初めて話すようになり、在学中に子どもにも恵まれます。
私の父がまだ勉強を続けるだろうとそこで不動産を一軒購入してくれ、そこで生活しながら卒業し、現在は賃貸物件として貸しています。
人生において大切なこと
私の人生の中で最も幸福なことは子どもが出来たことが挙げられますが、家族を支える「仕事」があることも幸せです。
農園は一人ではできませんから働いてくれる労働者たちを大切にすることはとても重視しています。
その為に、時には自分の利益は後回しにすべきだと考えます。
コーヒーを作るということは単に豆を売るだけではありません。
一緒に作る仲間とその家族との歩み寄りでもあり、お互いの成長でもあります。
そんな私たちのコーヒーを取り扱い、飲んでくださる皆さんにとても感謝しています。
温厚で柔らかいエウドロさんと陽気な妻ノーマさんはとてもバランスの取れたいいご夫婦です!
Q:どういう思いでコーヒー農業に携わっていますか?
A:どうやったら生産の段階からより美味しくなるのかを模索する連続の日々です。
コーヒー農園はお父さんから引き継いでいるため、父の名を汚したくない、維持だけでなく更に良くしたいという思いが強い。むしろ父が達成しなかったことを達成したい。
更にノーマ(奥さん)がコーヒー農園の経営に対してとても前向きで協力的。(エウドロさんご夫妻のように二人三脚で二人がメインでされているコーヒー農家は珍しいようです)
Q:環境への配慮はされてますか?
A:まず、除草剤は使わない。
雑草などは全てマチェーテという鉈で全て手作業で行う。草刈り機は誤って小さい苗木などを刈ってしまう可能性があるで20cmくらい草を残して刈るようにする(少し残すことで生態系が壊れないよう配慮。地面が露になりすぎるとバクテリアなど必要な生物が生きられないため、持続可能な農業の為には全てのバランスを考える)
農園内に湧き水があり川として流れているが、浄水槽を設置し水洗処理から出る使用済みの水による環境汚染が起きないよう配慮している
(これは全農園主がされています)
害虫対策も肥料も出来るだけ化学物質ではなく天然または有機のものを使うよう心掛けている
費用がかさんだとしても有機にしているが、近年はその費用が高騰しているため自前でそれ用の堆肥作りを始めた
Q:Book Your COFFEEとの取組みを始めてからの感想
A:最初は疑心暗鬼だったのが正直なところ
○継続して買ってくれるか
○正当な評価をしてくれるか
○買付量を増やしくれるかの心配
今ところ全て達成してくれ、尚且つ上回ってくれる
そこに信頼出来る売り手が確実にいることで自分たちはコーヒー作りに専念できるようになった
また、Book Your COFFEEを通して他の生産者との関わりを持つようになった。それによりコーヒーを生産する上での悩みを解決したり品質向上の為のアイデアをより得られるようになった。
※Book Your COFFEEは産地の農家さんと日本のコーヒー豆屋を繋ぐ組織で毎年産地に取引農園に訪問しています。
2024年2月には珈琲の富田屋も一緒に訪問させていただくことになりました。
Q:商社や問屋との取引の違い
A:毎年確実に農園の中にまで来てくれる(来ても挨拶して写真だけ撮って、農園内や実態を理解しない方が多いから)ことできちんと理解してくていれる
また、味に対して的確に評価してくれる→次期に改善→フィードバックがもらえる
この循環で品質向上の為の判断がしやすい
きちんとカッピングできる人が評価してくれることは生産者として自信に繋がる
Q:プライベートの楽しみは?
A:エウドロさんは週に1,2回友達と集まってバスケをするのが楽しみだそうです。
奥さんのノルマさんは最近、運動不足解消のために定期的にジムに通っていて、エウドロさんはたまに近所をウォーキングされています。
ストレスがたまったら食べて解消するのがノルマさん、食べられなくなるのがエウドロさんです。
オコタルには映画館がないので映画はあまり見ず、首都のマナグアに行ったときにたまに映画観賞をするくらいだそうなので映画はニカラグアではそれほど娯楽にはなっていないようです。
ただ、カラオケが好きで家にカラオケがあり、集まったときはよく歌って踊っています。街のレストランでも音楽が流れると踊ったりします。
文化としてニカラグア人は誕生日が一大イベントとなるので親戚友達大勢があつまり、ドレスアップして会場もデコレーションして盛大にお祝いします。
【Book Your COFFEEより農薬などについての説明】
20年近く農園をまわりながら買い付けをしてきていますが、無農薬は可能でも化学肥料不使用はかなり難しく、現実的に持続可能ではないことが分かりました。私どもも当初は気にしていましたが、気にしないといけない物質と、気にしなくてもよい物質に分けて考える必要があります。
気にしないといけないのは、殺虫殺菌剤と除草剤です。特に除草剤は取引農園では自主的に禁止しています。
殺虫殺菌においては虫捕獲機や天然素材の銅などの散布を行い、被害を最小限に抑えてもらっています。
ほとんど気にしなくて良い物質は化学肥料ですが、その使用するタイミングと有機肥料とのバランスが大切です。
化学肥料は即効性はありますが使いすぎは土を痩せさせ、持続可能な農業に繋がりません。
そこで手間暇とコストのかかる有機肥料作りが出番として出てきますが、効果が見えるまで最長数年かかるというデメリットも存在します。
そこでコーヒーの花の開花前にだけ、即効性のある化学肥料を与え均一な開花を促す生産者がほとんどです。
その物質が木そのものに蓄積されることはなく、ましてや我々の口に入ることはありません。
毎年念のために農薬等に関しては各生産者と農園内を回りながら確認しておりますので、安心してご使用頂けます。
殺虫剤 不使用
除草剤 不使用
化学肥料 開花時期だけ使用
※Book Your COFFEEは産地の農家さんと日本のコーヒー豆屋を繋ぐ組織で毎年産地に取引農園に訪問しています。
2024年2月には珈琲の富田屋も一緒に訪問いたしました。
「家族想い」のネーミングについて
まず、エウドロさんの亡くなったお父さん。
エウドロさんが大学生の頃に家を1軒プレゼントしています。卒業後も父親に返す必要もなく、賃貸として貸して収入の柱の1つになっています。太っ腹なお父様の家族想い。
そして、エウドロさん自身は赤ちゃんが生まれた時の事を最も幸福な出来事だったと言っています。そして、奥様のノーマさんとも二人三脚で農園を経営されています。さらに、一緒にコーヒーを作る仲間とその家族の事もまるで自分の家族のように大切に思っているのです。
ということで、そのまま「家族想い」と名付けました。
※完売の場合は何がお届けされるか分からないハッピーコーヒーが楽しくおすすめです。
生産国 | ニカラグア |
産地 | ヌエバ・セゴビア(県) ディピルト(市) |
生産者 | Eudoro Guillen |
ロット名 | ダニーロ |
栽培方法 | 【不使用】除草剤不使用、殺虫剤不使用。 【使用】虫捕獲機や天然素材の銅などの散布でさび病を防ぐ。開花時期だけ化学肥料使用 |
品種 | カツーラ |
標高 | 1230m |
乾燥方法 | 日陰乾燥 |
精製方法 | ナチュラル |
繊細な花のような香り。この時点で何か予感させてくれます。
口に含んでみると初めは香りのように少し華やかな明るい印象。でも、普通のナチュラル精製のような派手さはありません。実にしっとりしています。
味は刻々と変化し、冷めてくるとカカオっぽさも感じます。
こちらのコーヒーは是非時間を掛けてじっくりとお楽しみいただきたいコーヒーでございます。
中浅煎り