ロバに揺られた風景を想って、のどかな時間をどうぞ。
香り |
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コク |
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甘味 |
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苦味 |
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酸味 |
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- 浅煎り
- 中浅煎り
- 中煎り
- 中深煎り
- 深煎り
【中浅煎り】甘さを感じるベリー系の香り。
昔のコーヒーでは無かった香り。この香りをお伝えしたくてこの煎り具合にしています。
原産国 | ウガンダ |
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- 800g未満のご購入
¥820 /100g(税込) -
- 800g以上のご購入
¥680 /100g(税込) -
ロバに揺られて(ウガンダ) コーヒー豆の特長

3度目の登場。
2002年に開店して3度目に仕入れたコーヒー豆です。
2022年5月の「珈琲定期船:コーヒー豆の定期購入」、
2024年9月の「珈琲定期船:コーヒー豆の定期購入」、
2025年7月の「珈琲定期船:コーヒー豆の定期購入」、
に入っております。
トラックが入れないので、ロバに揺られて
コンゴ民主共和国との国境近く、ウガンダ南部にそびえるルウェンゾリ山脈――現地のバコンジョ族の言葉で「雪を頂く山」を意味するこの山々は、赤道直下にありながら山頂には年中雪が残り、氷河も存在しています。標高4000mを超える雄大な景観を誇るこの山岳地帯は、世界自然遺産にも登録され、「月の山」とも呼ばれています。
周囲は国立公園にも指定され、独特な高山植物が群生し、その神秘的な生態系に惹かれる人々も多くいます。そんな自然の恵みに抱かれたルウェンゾリ山脈のふもとから中腹、標高1,200〜1,800メートルに広がる斜面で、良質なコーヒーが丁寧に育てられています。リフトバレー(西リフトバレー)に位置するこの地は、ウガンダ有数のコーヒー産地のひとつです。
しかし、この地域は道が細く車が通れないため、収穫されたコーヒーチェリーは、小農家さんたちが「ドンキー(ロバ)」とともに山をくだり、水洗工場まで運びます。自然と共に生き、ロバと共に届けられるこのコーヒーは、まさに月の山が育んだ一杯です。
もともと品質の高かったコーヒーを磨いてみたら・・・
かつてこの地域は、低級品のアンウォッシュアラビカの産地でした。流通の過程で、アラビカ種もロブスタ種も関係なく、隣国からの古い在庫のコーヒーなどと一緒に混ぜられてしまっている状態でした。
もともとこの地域で栽培されているコーヒーの木はケニア由来の品質の良いアラビカ種。SL品種とも呼ばれる、ブルボンーティピカ系統の品種です。ジューシーな口当たりと、柑橘系の明るい酸味がこの品種のコーヒーの風味の特徴です。
本来の風味の良さをできる限り損なうことのないようこの地域のコーヒーのみを集め、さらにそれをスペシャルティグレードレベルのコーヒーになるよう精選しています。
完熟チェリーを世界に流通させるために。
ウガンダは世界第6位のコーヒー生産量を誇る一大コーヒー産地です。生産量全体の8割程度がロブスタ種、残りの2割程度がアラビカ種と言われています。 アラビカ種の生産地として知られているのが、北部のウェストナイル周辺と東部のマウントエルゴン周辺、そしてこのコーヒーの産地、南部のルウェンゾリ国立公園周辺です。
ルウェンゾリ地域の農家さんや加工場のスタッフさんたちのつくるコーヒーのポテンシャルを最大限に引き出す取り組みを行っているのが、輸出業者のキャラガニコーヒー社と、その傘下でウォッシングステーションを運営しているアグリエボルブ社です。
1990年に設立されたキャラガニコーヒー社は、ソーシャルビジネスを柱とし、社会的なインパクトを考慮しながら事業を行っています。
アグリエボルブ社もまた、コーヒー生産者に対し、品質向上と生産量向上のためのさまざまなプログラムを提供しています。
品質向上ためにまず取り組んだことは、他国や別の産地で収穫されたコーヒーチェリーと混ざらないよう、その流通経路を改めて構築することでした。またコモディティの生産が主だった産地。収穫の方法も一から細かく伝えていく必要がありました。コーヒーチェリーの完熟度を上げ、均一性を保つため、プログラムの一環としてセミナーでの啓もうやデモンストレーションを継続的に行っています。
これまでは主にヨーロッパに販売されていましたが、地域に根付いた地道な取り組みにより、徐々に生産量が向上し、日本にもそのコーヒーを分けてもらうことができるようになりました。
仕入れ先さん談
ウガンダのドンキーナチュラルのニュークロップが入荷しました。継続してお店のラインナップに入れてくださっているお客さまも多く、「いつ入荷しますか?」「今年も入ってきますか?」というお問い合わせも度々いただきます。今年も例年同様にフルーティな味わいのコーヒーが届きました。アフリカならではの果実感やジューシーさをお楽しみいただける商品です。
この商品は、山岳地帯に住むコーヒー農家さんたちがロバにコーヒーを載せて加工場まで運ぶというストーリーに心を惹かれて取り引きを始め、毎年みなさんのもとへ継続してお届けすることができています。
この地域では現在でもコモディティコーヒーの生産が一般的です。若干しわになっている豆や、欠け豆などが混じっていますが、カップへの大きな影響はないように思います。コモディティコーヒーの生産が当たり前の生産者さんたちにとって、スペシャルティレベルまで品質を上げるのはなかなか簡単なことではありません。それでも、ここまで味わいを仕上げてくださっていることはすごいなぁと感心した一品です。今後のドンキーにも注目しながら手に取っていただきたい商品です。
「ロバに揺られて」のネーミング由来
細くて標高の高い山道をロバが重いコーヒー豆を運んで精製所まで降りてきます。
その姿を想像すると、その様子を伝えたくなりました。
そこで、単純に「ロバに揺られて」と名付けました。
今日はのどかにコーヒーを飲めそうです。
生産地 | ウガンダ⻄部ルウェンゾリ山脈の 国立公園周辺 | |
生産者 | ブコンズ族等の零細生産者 | |
栽培品種 | SL14、SL28 | |
標高 | 1,200-1,800m | |
精製処理 | ナチュラル | |
乾燥 | 天日乾燥 | |
その他 | 栽培期間中 化学肥料農薬不使用 |
富田屋では珍しいのウガンダ産のコーヒー。3度目の登場!
中浅煎りでさっぱりしたコーヒーですので、朝にも合います。
コーヒーだけでもお楽しみいただけますが、ベリー系のソースの乗っているケーキにも合うでしょう。

中浅煎り